結局、その先輩看護士は婦長がどうにかしてくれた…なんていう風の噂を聞いて。
とりあえず安心。
──────…………
「蒼先生、季蛍先生…ありがとうございました」
そう言って差し出された袋。
「つまらないものですが」
「えっこんなの受け取れないよ…」
「本当、助かったので」
「あぁっ!!マフィンだ」
……………。
季蛍も喜んでるみたいだけど…
「本当にいいの?」
「どうぞ!いつもお世話になってますし」
「ありがとう………」
特別扱いをする看護士を注意できる島内さんも、俺は看護士として尊敬できる。
そう思った今日だった。


