「よし。………じゃあ額もやっちゃおうか。傷跡残ると大変だから」





処置室の奥から季蛍がいろいろ取ってきてくれて。




「………そ、それ痛いです…?」








「……うん。痛いかな」








「……」









「はは、島内さんも嫌なんだ、痛いの」









「嫌いですよ………」









「でもこれ傷深いな…。あ、前髪あげてて」









「あ。はい」








ピンセットで傷を消毒するけど、やっぱりしみるみたいで。









「明日外科行ったらどう?」








「………先輩にそのこと伝わったら怖いです」








「そっか」








「………」