どうしても怒りを覚えてしまう。
その時処置室のドアが開いて。
「……ねぇねぇ」
「ん?」
「ちょっと来て」
「俺入っていいの?」
「うん、島内さんにも許可済み」
それを聞いて処置室に足を進めた。
「あのね、…………こことここ」
季蛍が指を指したところ。
赤く腫れ上がっているところもあれば、紫がかっていたところもある。
よくこれで数日仕事をしていたものだ…。
「ごめんね、ちょっと触る」
赤く腫れ上がっているところに、軽く手を触れた。
「あっ……」
声を上げた島内さんだから、痛かったみたい。
「ごめんね……痛かった?」
「あ、少し」
「これちょっと酷いね。……どうする?季蛍」
「……とりあえず処置しとこ」
「うん…」


