「俺もう呆れつつあるよ。高島が果織ちゃんのことを好きすぎるその……なんて言うの…神経?」
「ひ、酷くないですかぁ?」
「だって。『想良先生って呼んでくれるの!!』とか言っちゃってさぁ」
「ッ、見なかったことにしてくださいよ…」
「無理。まったーく、うちの高島先生はホント果織ちゃんloveですねー」
わざとらしく言いながら医局へ入る蒼先生。
「聞いて。高島果織ちゃんに想良先生って呼ばれてすごく喜んでた」
なんて咲谷先生や上野先生、島根先生に言いふらす蒼先生。
「え、高島かわいい…」
「喜んでた?はは、ホント幼いなぁ…」
「う、うるさいですよ」
「顔赤!………なんか高島チワワみたいだな…」
「ほんとにやめて下さいよー…」
「照れてる……」
「……もう、だいたい蒼先生が」
「俺の自慢の後輩」
そう言われて出かけた言葉を飲み込んで。
「………照れます、それは」


