荷物をまとめてくれている蒼の背後にいる私。 「………あの」 「ん?」 振り返った蒼は、いつもと同じ優しい顔をしていて。 さっきの怒っていた蒼とはずいぶん違って。 「……ごめん……なさい」 「…あぁ、俺もごめん。………すぐ怒鳴って」 「……」 「ごめんな。………怒るつもりなんかないのに」 「………ごめ、」 「ほんとは怒ってない…。ただ心配だっただけ。ついカッとなっちゃった。 ほら、もう帰ろ!」 「うんッ…」