「ずれてるから。痛いかも」







そう言いつつ点滴を抜いてくれた。







「……どうしたらこういうずれ方になるの」









「飛び起きたんです…」









「……飛び起きた。」









「九時だったから………」









「ああ。……よく眠ってたもんね」








「……はい」








「検査結果問題ないし。ただ貧血だね。



食べてないから。……ちゃんと食べること。少しずつでもいいから量増やして」






「………あ、はい」










「じゃー退院!お大事に。



蒼先生お疲れ様でした~」








高らかな声で部屋を出て行く高島先生。








「……。」