─────「無理無理無理無理、痛そう…」
「……それは痛いけど。少しだから我慢して」
「……ちょ、心の準備が…」
「顔はあっち。……そっち向いてれば大丈夫だから」
「……刺すとき言ってくださいよ」
「それ言ったら余計怖いでしょ。どうせ手引っ込めんだから」
「引っ込めないですよ」
「じっとして。」
向かいに座る高島先生の元からカチャカチャ音が聞こえる度、心臓がトクンと跳ねる。
「……じゃあ刺すよ」
「……………………ッ」
「こら。動くな」
「ま、……痛…」
「…終わり。動くなーってば。……止血しちゃうから」
「んー…………」
「押さえて」
「……あ、はい」


