「……もういらない」 「うん。………頑張った」 クシャっと頭を撫でてやれば、子猫みたいに顔をほころばせる。 ほんと、なんであれが好きなのかが俺にはよくわからない。 「………これ頑張れるんだから明日も頑張れるでしょ。 病室出ちゃだめだからな。すぐ過呼吸起こすし…ほんとダメ。 高島の言うこと聞いて」 「わかったってば…」 「じゃあ俺行くよ」 「うん」