「おはよー。季蛍」 病室の机にゼリーを袋から出して並べていく高島と、眠る季蛍を起こす俺。 「おーきーて」 「……ん」 「季蛍」 「んッ……?」 「はよ」 「………バカ。最初は一緒にいるって…」 寝起き第一声。 「……ごめんって。しょうがないだろ、患者さんだったんだから」 「知ってる」 「…………。」 「あ、おはよう、季蛍。」 ゼリーを並べ終えた高島が声を上げて、 「…………おはようございます…高島先生」 「ゼリーたくさんあるよ。…食べる?」 「いらないです!!」