───あれから2時間ほどして。






病室に恐る恐る入ってみると。









完全に寝込みに入った季蛍と、その横で点滴の確認をしている高島がいて。








「ごめーん…………季蛍大丈夫だった?」







季蛍を起こさないように高島に話しかければふ振り返った高島も苦笑いを向けて、








「……大変でしたよ」






それ一言 言ってからまた点滴に目を向けた高島の近くに腰を下ろして









「…機嫌…悪いから」








「あれから『蒼、蒼」ずーっと言ってましたな涙止まらないし……。


点滴とりにちょっと目を離した隙に過呼吸っぽくなっていて。






なんか怖いですね、季蛍。……このままだとどうなることやら」









「…………」









「今栄養剤入れてます。……起きたら呼んでもらえます?」








「あ、うん」








「さっき寝たところ何で、まだ起きないとは思いますけど…。

起きたらちょっと食べさせます、何か」










「うん……食べてくれればいいんだけど」









「そうですね……。まぁ蒼先生いれば大丈夫ですよ!!


じゃあ、お願いします」









微笑みかけた高島は病室を出て行く。









俺もしばらくいたんだけど、起きる様子が全くないし、寝たばかりだと言うので俺も部屋を出た。