リビングで今にも泣き出しそうな季蛍。
目に涙をいっぱい溜めている。
「………泣くなって」
「……嫌、泣く」
そう言う季蛍の服を脱がして着替えさせる。
「ほら。自分でボタン止めといて」
そう言うのに、溢れた涙が零れ始めてきて、それを拭うのに精一杯で人の話は聞きやしない。
「………俺に止めて欲しいのね。わかったよ」
「違ッ………うもん!」
季蛍の服のボタンを手際よく止めて、止め終わったその手で溢れる涙も拭った。
「……も、嫌だ」
「そんなにイヤイヤ言ってたら高島も困っちゃうでしょ?」
とりあえず水を注いだコップを渡すけど、コップから顔を背けるから……まぁいいか。
無理に飲ませなくても。


