やっと布団から顔を覗かせた季蛍の目には涙が浮かんでいて。 「……行きたくない」 「………。」 そんな目で見つめられたらさすがの俺も怒鳴れない。 「………行かない」 「行かなきゃダメ」 「行きたくない…ッグス」 「ダメ…」 心を鬼にしてまで言うのは、季蛍を思ってのことだから。 「………どうしても行きたくない」 「どうしても行かなきゃダメ」 「グスン……いやぁ…」