「蒼先生ー、果織ちゃん脱走中です」








もう慣れたような顔つきでさらりと俺に告げるから、思わず笑ってしまった。









「……はは、慣れてるね…島内さん」










「慣れましたよ~。もう蒼先生どうにかしてください」








「……そんなこと言ってなんか楽しそうだけど」








「はは、ばれました?だって果織ちゃんかわいいんですもん。


『蒼先生来ちゃうからやっ』って言って逃げちゃいました」










「………とにかく捕まえてきて」









「はい~。じゃあ10時から果織ちゃんの検査入ってるんでそれまでに捕まえておきますね」









「よろしく~」