─────スヤスヤ眠りにつく季蛍の聴診をしている高島の隣で、俺は季蛍を見つめていて。
やっぱり無理させなきゃよかったな、なんて思ってしまう。
あんな苦しそうな季蛍、結婚して………いや、出会って初めてみた。
随分と長く発作を起こしていたし、呼吸なんてほとんどできてなかったし。
「…ん、もう大丈夫そうですよ」
服から聴診器を抜き、季蛍の服を直しつつ高島が言う。
「やっぱ……無理させなきゃよかったな」
「…………でも久しぶりでしたね。こんな大きな発作」
「……初めてだよ」
「…………」
「なんかやっぱり……悪いのかな?体調」
「……優れませんね」
「はぁー………どうしよ」


