───「蒼先生!……季蛍先生呼吸止まってるんですけど!」
よりによっての新人看護士しか回れない緊急事態。
高島を呼びに行ってくれた看護士もなかなか戻ってこない。
高島連絡つかないし……。
スムーズに手元を進めていく中で、こんな状況初めてです、であろう看護士が横で慌て始めているし。
看護士をとにかく呼んできて欲しいんだが…。
そう思っている俺の元へ駆け込んできたのは高島だった。
「蒼先生、」
「やっと来た。……ちょっとそっちいい?」
「はい。……一回呼吸止まったって聞いたんですけど」
「大丈夫。」


