看護士に呼ばれる処置室へと足を進めた。 部屋に入ると、お腹を上下させる果織ちゃんの姿。 「……果織ちゃん?」 「せ…………ん…せー………」 聴診器を当てながら果織ちゃんの顔色もみつつ。 「…すごい傷だね。派手に転んだ?」 「……10段は」 と看護士が言う。 「……派手に転んだんだね。最初点滴入れちゃって。」 処置室の奥へ行き、準備しながら言う。