「蒼先生ー、果織ちゃんが」 「果織ちゃんが?」 ファイル片手に廊下を歩いていたとき。 看護士に呼ばれる。 「……果織ちゃんの様子がおかしいんです」 「……様子が?」 「すごい深く呼吸していて。 ……というか、それより果織ちゃん、さっき階段から落ちたんですよ。 数カ所怪我したみたいですけど…」 「…階段?なんでそんなとこに」 「……何しにいったんですかね?」