「凜ー?」
帰宅した俺は家の中に。
「あれ?」
寝室にいるはずの凜がいない。
「おーい?凜ー?」
水の音が聞こえて洗面所へ顔を出す。
「凜?」
水を出しっぱで床に座り込んでいる凜。
「おい、どうした?」
「芙羽ッ……」
「ん、ごめん。遅くなったね」
「………さっき吐いた」
「吐いた?………なんで」
「気持ち悪くて……」
「おいで」
ゆっくり立ち上がってこっちへ来た凜。
「ひゃっ……」
「おぉッ……」
倒れ込みそうになった凜を受け止める。
「凜、どれくらい吐いたの?」
そう言いつつ凜を引きずりリビングへ。