忍ばせていたビニールを広げる。 「ッ……」 足下がフラつく季蛍を支えながらも、少し落ち着いた所で洗面所へ運んだ。 今にも倒れてしまいそうな季蛍を支える。 「ッ……ケホケホ…ケホケホ」 前屈みになって苦しそうに肩を上げ下げしている季蛍を見ると、ホント辛い。