「……ん、いいよ」 聴診器が離れてすぐさまボタンを留める。 「……あの…」 「ん?」 「……音・・・」 言い掛けて、やっぱり怖くて聞くのを躊躇ってしまう。 もしも 『うん、音悪かった』 とか 『雑音が激しい』 なんて言われてしまったら……。 怖くて……聞けないな…。 「やっぱ大丈夫です、じゃあ仕事戻ります」 「あ。うん。」 「……ありがとうございました」 高島先生の顔が少し浮かなかったのも、私の不安を一層かき立てることになって。