リビングですでに着替えていた季蛍が、突っ伏しているのを見たときは、少し焦った。 「…おーい?季蛍?」 「行く…………今行く…」 そう言ってのっそり立ち上がった季蛍の肩を押さえて、 「ちょっと待って。………その前にさ」 「平気、大丈夫」 「………」