それから何分かして、もう一度病院に連絡が入った。







看護士に呼ばれて、電話の元へ走る。










「………もしもし?」










「……蒼?」










「薬持ってないってどういうこと?」









「………その」








「カバンにも入れたはずじゃなかった?」









「………違うカバンに入れちゃった」









「ハァー………バカ季蛍」








「…ごめんなさい」








「……出張先で薬でも買え。で?さっき平気だったわけ?」









「…ん。平気」