「はああ!!蒼先生」 高島の叫び声が聞こえたのは、昼食をとっているときだった。 「……何?」 「今、病院に連絡があったんですけど。季蛍、やっぱり向こうで喘息の発作起こしたらしく。 なのに薬持ってないんだそうですよ」 「はぁ?」 「……忘れたって言ってますけど」 「…そんなハズないだろ。あんなに念に念を押して持たせたんだから」