「………」



「………」




「起きないね」




「…うん。起きたとしてもさ、俺より季蛍の方がいいんじゃないの」





「……。」





「……」





「そうだね」






「…うん」












カチャリ







「…あ、陽さん…おはようございます」






季蛍が振り向いた先には、陽さんがいて。







「…あ、港…もう行った?」







「はい、行きました」








「………蒼くんまで来てくれたんですか」








「はい」