「蒼、帰ろう?」






「ん。………季蛍。熱平気?」







「薬飲んだら下がった。………夏来はまだだけど」








「そうか」









「…………。」










車に乗り込むけど、蒼は運転席でため息をつく。









「……ね、蒼?」









「…ん?行こっか」










車を走らせた蒼に、言おうと思った言葉を飲み込んだ。