異変に気づいたのか、背中をさすってくれる蒼のおかげで大分落ち着いてきた。 「……びっくりした。平気?」 「……ごめ、仕事…」 「あ、ううん。……携帯忘れて良かった。」 「………も、平気」 「……でも」 「本当…平気」 「…何かあったら連絡できる?」 「ん。大丈夫」 「わかった。じゃあ行ってくるね」 頷くと蒼もにこりと微笑んで 「行ってくるね」 と部屋を出て行った。