「じゃあ少しだけでいいから。あーんってして?」
中学生ってホント難しい。
「……ほら、あーん」
本当に小さく開いた口の中に目を通すけど、予想外の腫れと赤さに思わず眉をひそめる。
「……ごめんね~。もう一回口開けてくれる?」
と言うのに、『イヤ…』と開けてくれない。
つかいたくなかったけど……。
手に取った圧舌子を彼女の口に滑り込ませて、舌を押さえた。
「んッ!!」
「ごめんね、あーって声出して?」
「…理、……………無理、」
「少しでいいから。…あーって」
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