それから何分も話し続けていたけど、こっちを向いてくれなかった。 ──ガラガラ 「果織ちゃん熱あるんだってね…」 「あ。蒼先生」 「あ、高島、季蛍が薬の箱…」 「あぁ、見なくちゃなんでした。」 「でも俺も季蛍に聞きたいことがあるから。あとで」 「あ、はい」 「……果織ちゃんの声がでないだとか…」 と、小声で呟いた蒼先生。 「あ、はい。」 「……体追いつけなかったのかな。急な環境の変化」 「……そうですねー、きっと」