───……「あーもしもし?おはよう。
そうそう、今もさ、まだ止まんないっていうかさぁ…。
うーん…どうしよう。仕事させてもいい?」
「あーそう。じゃあ季蛍に伝えとくね。
はい、はーい、じゃあね」
高島との会話を終えた俺は、座り込んだ季蛍の元にしゃがむ。
「……ほい。薬」
差し出した箱を受け取る季蛍。
「これ飲んで。……高島が副作用なんじゃないのって言ってたけど?」
「……なん…の」
「花粉症の薬。…とりあげず薬飲んだら仕事してもいいって言うから。高島が。」
「うん…」
「で、高島が飲んでる薬見せてって。病院ついたら高島に箱渡してよ?」
「………ん、うん」


