────………「おはよう、果織ちゃん」 「おはよ………蒼先生」 元気がないのは……当然なはず。 「……もう苦しくない?」 「……うん」 「昨日は突然お外出たから…さ、体がびっくりしちゃったんだよ。」 「……そう…なの?」 「うん。また今度退院許可出してあげるから。昨日だけじゃないしね?」 「──そうだよね」 少し明るい声になった果織ちゃんが俺の目を見て頷く。