「高島っ」







「あ、蒼先生。……捕まってました?」









「ごめん。……ちょっと外科に。果織ちゃんは?」










「……ちょっと音に元気がないですけど」









「突然?発作じゃなかった?」



そう言いながら聴診器を当てる蒼先生。









俯いて目を瞑って音を聞くのに集中している蒼先生が少し険しい顔をする。









「発作ではないですよ。ただ少し音が弱いって感じたんですけどね」









「………ん?ごめんね、果織ちゃん」








また険しい顔をして聴診器をずっと当てていあ蒼先生を見ていたら、俺まで不安になってきた。