───「おはよう。俺もう仕事行っちゃうけど…だいじょぶ?」
「…うん。平気」
季蛍が熱を出してから早2日。
だけど高熱は下がる気配なし。
薬をちゃんと飲んでいるんだか…。
でも、日に日に減って言ってるところを見れば、ちゃんと飲んでいるらしい。
昨日は疑って数を数えちゃった俺だけど。
「熱が下がらないんだから、あまり動くなよ。…ちゃんと寝てろ。」
「言われなくてもわかってる。」
「……我慢出来ないようなら電話して」
「…わかった」
「薬、置いとくよ。ここ」
ベッドサイドの薬の袋を二回叩く。
「わかった」
「行ってくるね。」
「いってらっしゃい…」