そう話していたのに。
次の日の季蛍は意識が朦朧としていて。
ガラガラッ…───
病室の中の光景に、俺は声を上げた。
季蛍が右手にペンを持っていて、それで左手首、左腕を傷つけていたからだ。
バカ、と叫ぶ前に
「季蛍ッ!!………何してんの!」
怒鳴りつけたつもりはなかったけど、思わず出た声に、季蛍は体を小さくすぼめた。
その季蛍はいつもと違う目をしていて。
俺が近くに寄れば、ふらっと頭を俺の胸元に預けた季蛍。
完全に意識が朦朧としている。
「…季蛍?季蛍。……………どうした?」
薄く目を開けた季蛍に問いかける。
「……あ………お…」


