看護士が部屋を出て行った後で、俺は季蛍の近くに椅子を置いて座る。 「季蛍」 優しく呼ぶけど、目は開かない。 「…季蛍」 頬に手を触れてみた。 「………季蛍」 口元を緩ませ、ニコリと笑ったかのように眠る季蛍。 ………目、覚ませよ・・・ 「……季蛍」