「……はぁー」 屋上で深く息を吐く。 フェンスに預けた体は、なんだか重い。 怠いとかじゃなくて………。 なぜか、重い。 「季蛍…………」 あの日、ここで季蛍に落としたキスを思い出す。 少し前のことなのだけれど、ちょっと…懐かしい。 最後に季蛍と会話したのは… 「あとで聞くから」 と言い残した時だっただろうか。 別に症状が重いとか、命に関わるとか…そう言うんじゃないから安心してるけど。 ただ意識が戻らないことだけが、すごく不安。