結局意識は戻らないまま。 季蛍が眠ってから3日間が過ぎた。 「…………生?」 「……」 「蒼先生?」 「……」 「あーおーいー先生?」 「……ん?」 「……大丈夫ですか?ぼーっとして」 「…あ。うん…ごめん」 「……いや、季蛍も目覚まさなきゃそうなりますよね」 「…………」 軽く頷きで返して、俺は医局を出た。