「……じゃあ、僕からのもう一つのプレゼントね」 「えっまだあるの?」 「じゃーん」 「えっ…」 「「「果織ちゃん、お誕生日おめでとー」」」 一つの部屋では、蒼先生と島内さんが一つのケーキを囲って座っている。 季蛍や上野先生だって、来たかったらしいけど…。 仕事の都合上来れなかった。 ただ、それだけでも果織ちゃんにとって嬉しいことだったみたいで。 「…うそ」 小学生ながら涙を流す果織ちゃんに、俺も少し感動してしまった。