白衣を羽織って、そっと病室を開ける。






ガラ…ガラ……






「果織ちゃん。グーパーできる?そう…。わたしの名前わかる?」







意識が朦朧としているらしい果織ちゃんに優しく声をかけてあげる島内さん。








「……おはよ」






「あ。おはようございます」









「……果織ちゃん、おはよう」





この間とは逆で、高熱にもかかわらず真っ青な顔色だ。







「……お…」






「ん。おはよう」







「……おはよ…う」







「うん、偉い。果織ちゃん、先生わかる?」







「……………」








「……蒼先生、果織ちゃんの感覚が少し鈍いみたいで」








「…鈍い?」








「手握っても、あんまり反応がないというか…」









「……果織ちゃん。先生の手、握って?」







「………」







……やっぱここまで高熱だとこうなるか。






「……点滴追加してもらっていい?」





「はい」






「果織ちゃん、先生わかる?」







「んー……………」