「……蒼先生、果織ちゃんがんばったんですよ」







「ほんとー?偉いね~」








わしゃわしゃ髪を撫でられた果織ちゃんの笑顔は、俺に見せない顔で……少し寂しい。






少し切ない……。







少し妬ける……。









「うーん、そうそう、偉いねー」









しゃがんで果織ちゃんの喉を診たり、額に手を触れたり。







そんな蒼先生を見つめていた。









「じゃあ寝ててねー、あとで見にくるよ。





よし……って…どうした?」







「…………」








「おーい?高島?………何で俺のこと見つめてんの?」






「……あ。はい……ハハハ、」