─────翌朝





ガラガラッ






「…あ………………」








蒼先生は?!と言いたそうな果織ちゃんの隣に座って






「蒼先生が今違う患者さんに捕まっちゃったから。先生きちゃった。








…昨日よりだいぶ酷くなった喉に薬塗ろうか。」









「…………!」







ヤダヤダ、と首を振る果織ちゃんをそっと引き寄せて、








「大丈夫。先生がやるから」








と言えば、軽く微笑んでくれる。







「…………いい?リラックスしてて?怖くないから」








「……こ…わ………い」







微かな声で呟く果織ちゃんの頭をそっと撫でて






「大丈夫だよ、痛いかもしれないけど。……我慢しててね?



蒼先生にあとで報告してあげるから」