病院の待合室でも、帰る帰ると子供のように泣く季蛍の袖をがっちり掴んでいた。
名前が呼ばれて診察室へ連行するけど、この力の強いこと強いこと。
まず立たない。
手を引くけど立たない。
なので俺は季蛍を抱える。
診察室へ行く途中で降ろせ降ろせとバタバタするので、ここで俺は季蛍を降ろす。
すると逃げようとする季蛍だから、がっちり服を掴む。
「んんー、やだやだ、絶対行かない!」
体調が悪くてよくここまで暴れられるなと思う。
「行かない!行きたくない!!」
「…季蛍?体調悪いんだから。」
「悪くない、元気!!」


