「……季蛍、俺作る」 愛優の気まずそうな顔を悟った俺は、季蛍と手元を変わった。 「……ね、大丈夫?」 リビングでこそこそと話す声に、少し聞き耳をたてながら。 「…痛いの?」 「…ん、ずっと」 「薬置いてってあげれば良かった…ね。」 「……探そうとしたけど歩けなくて」 「…そんなに重いんだ」 そんな会話を聞きながら。