家の鍵を閉めて、寒そうに身震いした季蛍に上着を渡す。 「あ、ありがと。………寒いねー」 「…なぁ、愛優さ、学校は?」 「あ、今朝起こしたとき顔色悪くて。お腹が痛いし怠いみたいだから休ませる。今日は」 「……風邪?」 「あ、ううん。女の子の日」 「………あ、なるほど」