「季蛍、行くよ」







鏡出さっきから何回も身だしなみを整えている季蛍に声をかけた。







「はーい」








「………あれ?愛優学校は?」







カバンがリビングに置かれていたのを見て、首を傾げた。









「ごめーん、行こ」







季蛍が慌てて玄関へ行くので、俺も追う。