「あ、お大事にー」 「じゃあね~!蒼先生」 ……? 向こうからファイル片手で歩いてくる見覚えのある姿に………。 「…あ、蒼か」 「あれー?港」 「患者さんの見送り?」 「うん、そう。……陽さん?」 俺の後ろに身を隠して、服を握る陽を覗くようにして蒼が言う。 「…あぁ、うん。陽」 「風邪?」 「……ちょっと……な?陽」 「……ん」