「…先生も待ってるよ。陽のこと」 首を振る陽の頬には、幾筋もの涙の跡が残る。 車の鍵を手にして、陽の腕を引くけど、立とうとしない。 「…大丈夫だ」 「大丈夫じゃない……」 「大丈夫」 優しく言ったあと、座り込んでいる陽を包み込むように抱いた。 「絶対大丈夫。俺もいるって言ってるでしょ?隣にいるから」 「……グス」