「……季蛍、ほら。スプーン貸して」







季蛍からスプーンを受け取って、お粥をひとすくい。







「あーん」







「あー…ん」







「……ホント過保護」








机の上を拭く愛優が、苦笑いしながら言う。






「だって食べないんだもん。」







「…別にいいんだけど」








「…ほら、季蛍。次」








「………ねぇ、どうやって付き合うことになったわけ?先輩と後輩だったんでしょ?」







「………何でだっけ?」








「…。」