俺が相当怒ってると察した高島が、季蛍の隣に座って肘で軽くつつく。
「……」
「季蛍はただでさえあまり食べないの。だからこそ毎日ちゃんと食べないと。
食べないと死んじゃうんだよ?……栄養がどれだけ大事か季蛍だってわかるよね?
それなのに?それなのに俺に言わないのか」
「……季蛍が反省するまで俺は帰らない」
「……………」
「あ、高島…帰っていいよ。ごめんね」
「…………いえ、僕もいますよ」
「…あお…い……ごめんな…さ…い」
「何が?」
「……黙ってたこと」
「もう黙ってるなんてナシだよ」
「………うん」
「次黙ってるなんてことあるなら、俺は許さないからな」
「………うん」


