「……なんか痛い」
床に手をついて、額に汗をかく凜。
「……お腹が痛いの?」
「だいじょ…ぶ。へ…ぃき。」
「平気じゃないから聞いてんだろ」
「……遅刻しちゃうよ?」
「大丈夫。……今日いつもより早い」
と言って一旦荷物をおろす。
「凜?」
「……なんか、痛・・・」
「凜、凜。ちょっと顔上げて」
「……ん」
髪の毛を片手でかき分けて、頬に触れてみる。
「凜、ちょっと熱っぽいんじゃないの」
「大丈夫」
「うずくまるほどなのに?」
「も!大丈夫」
「………大丈夫じゃなさそうだから聞いてんのに」
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