「……どうやったらこうなんだ」
血の止まった傷口を見て呟く。
「……蒼先生。ここも痣できてるんですよ」
「どこ?」
高島が季蛍の髪をかきわけて、指を触れたのは……。
「ん?…………うわ」
見て、思わず声が漏れた。
「痛い………」
「季蛍?……これどうやったらこうなんの。」
「ただ足滑らせただけ」
「んなわけないだろ。あそこ通ったらダメって知ってたんだから。」
「……」
「果織ちゃんか?」
「…え。」
「果織ちゃん。」
「違……」
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